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  • 春樹さんをもう少し語ってみる

    思い起こすと、高校時代に出会った『風の歌を聴け』にヤられて以後、羊三部作、ハードボイルドワンダーランド、ノルウェーの森、ダンスダンスダンスと、リアルタイムにハマってきたものです。当時の多くの若人がそうだったように、もうひとりの村上(龍)作品も割りと嫌いではなくて(当時、“W村上”なんて言われてました)、同じように読み倒したものですが、まだ未成熟だった学生時代の僕の心に多くの深い形跡を残し、多くの何かを形成していったのは、今思うと断然春樹作品群でしたね。まあ、このあたりは、人によって分かれるところでしょう。

    社会に出てからはちょっと卒業モード。ここ数年も、『アフターダーク』だったり、『東京奇譚集』だったり一応なんとなく購入して読んだりはしているのですが、何か素直には響かない。カフカ賞受賞だとかエルサレム賞受賞だとかノーベル文学賞候補といった国際的な話題も、何か遠巻きに眺めている印象でした。気づくと距離感が広がっていた感じ。「昔、よく読んだよなあ」的な。

    『1Q84』の発売の情報を知ったとき、空から降ってきたような不思議なインスピレーションで、何が何でも今回はちゃんと読まなければならないという気にさせられたのは、なぜなんでしょう。タイトルと発売日以外、まったく何の事前情報も明かされなかったプロモーション戦略にまんまとやられてしまった観もありますが、結局、指折り数えて、発売日の一日前に店頭に並んだ都内の書店で手に入れたわけです。それが5月28日のこと。

    (1)(2)巻合わせて総ページ数が裕に1000ページを超える読み応えのある物語で、仕事の合間で少しずつ1週間ほどかけて、読了しました。内容については多くを語りません。普通になんの捻りもせずに評するならば、「久々に出会った見事なまでの春樹ワールド」ではありました。ただ、超個人的な視点から、ひとつ強烈に感じたことは、「まさに今、この小説を手に取り、読めたことの奇跡的な価値」。春樹作品にはまっていた青春時代でもなく、社会に出たての春樹作品から離れつつあった時でもなく、もっと先の未来でもなく、まさに今の時点だったことが、僕にとってはパーフェクトなパズルでした。過去をも遡って、春樹回帰に動きたいと思えた瞬間が存在しました。

    自宅の書棚を漁ったところ、驚愕の事実が。『国境の南、太陽の西』やら『海辺のカフカ』やら、買った記憶のない村上長編群が、出てくる出てくる。しかも驚いたことにすべて初版本。お恥ずかしながら、まったく追憶の彼方に押しやられていた事実なのですが、ひとまず、惰性的に購入はしたものの、手をつけることなく、書棚の肥やしになっていたようです。

    そんなわけで、「失われた10年」を埋めるべく、ページをめくっているところです。
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    • 2009年07月02日 | 
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    春樹回帰

    『1Q84』発売をきっかけに、春樹さんに回帰する今日この頃です。
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    • 2009年07月01日 | 
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    インフルエンザ騒動と10年ぶりの香港

    hongkong00.jpg
    早いもので5月もあっという間に終わりました。初夏、衣替えの季節です。もっとも、このところの日本ときたら、4月あたりからちょくちょく夏日を記録したりしているわけで、「衣替え」なんて言葉も、もはや有名無実化している気がします。スーツとか制服とかまったくご縁のない僕なんぞは、もうすでにずいぶん前から半袖が普段着になってますもん。

    5月を振り返ってみると、インフルエンザ(H1NA型)騒動に尽きるでしょう。得体の知れないニュータイプウイルスということで、ナーバスになるのもわからないわけではないのですが、少々騒ぎ過ぎだというのが率直な感想です。近所の薬局に、開店前からマスクを求める行列ができているのを見た時、電車の座席に座った際に、両脇、正面の人が見事に総じてマスクマンだった時、何かおかしなことになっているなあと感じたわけです。今思うと、これこそ「狂騒」だったのでしょう。現在、世界的には、WHOが感染状況のフェーズ6への引き上げを検討する一方で、日本のメディアの論調は、すっかりクールダウンしている印象。いや、フェーズ6に引き上がると、またまた再燃するのでしょうか……。

    かくいう私は、今だから言うわけではないのですが、実は、まさにインフルエンザ騒動のさなか、10年ぶり3度目の香港に行ってまいりました。仕事の関係で5年以上香港に住んでいる知人が、この秋にも引き払って帰国しそうだということで、今のうちに顔を出しておこうと行動に移したのが、たまたま騒動とドンピシャ、見事に重なってしまったというわけです。

    ゴールデンウィーク明けの最初の金曜夜に羽田を発って、月曜早朝に羽田に戻ってくるという、週末をフルに使った強行軍。世間では、感染者の出た香港のホテルが10日ほど封鎖になっているというニュースが話題になっていた正にその時でしたが、ちょうど偶然にも香港入国とほぼ時を同じくして封鎖が解かれ、逆に出国後の日本で最初の感染者が出たというニュースを香港で知りました。幸いにも新型インフルとは、ニアミス続き。見事に嫌われましたw

    hongkong01.jpg
    滞在中、前日まで宿泊者が缶詰状態だった香港島・湾仔にあるホテル前を通りましたが、さすがに営業はしていない様子でした。ただ、知人曰く封鎖中巻き添えを食ったというホテル周辺は、そんな気配を微塵も感じぬ活気みなぎる街の顔を復活させていました。ちなみに、この周辺以外は、インフルエンザの混乱は皆無だったということで、日本の報道と見る香港と現地の実情との大いなるギャップを痛感しました。

    やはり、日本の報道は「狂騒」なのだなあ、と。
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    • 2009年06月04日 | 
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    謹慎してたわけではないけれど

    前回直近の記事をふと見ると、草なぎ剛さんの例の騒動にまつわる記事でした(爆)。実に1ヶ月以上が経ってしまっていたわけですね。

    草なぎさんの謹慎につきあっていたわけではないけれど、結果的にそうなってます。今週から復帰だそうで。草なぎさん。

    もう5月も終わり。何事もなかったかのように、時は流れていきます。
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    • 2009年05月27日 | 
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    草なぎ剛さんに思うこと

    お恥ずかしながら、他人事とは思えないわけでして(爆)。今でこそ、随分おとなしくなりましたが、若かりし頃は随分人様に迷惑をかけたもんです。あまり大っぴらに言えないようなあんなこともこんなことも…。

    草なぎさんの場合、社会的にも影響力の大きい立場にあるわけですから、責められて然るべきだとは思いますが、一方で個人的にわからなくもないと思う同情の気持ちもあります。

    僕も年を重ねて自制できるようになったとは思いますが、油断すると紙一重なのがアルコールの怖さです。草なぎさんの失態に自らを重ね合わせ、自戒する今日一日でした。そう言いつつ、これからお酒の席に向かう訳なのですが…

    それにしても、近所の電気屋さん店頭に掲示されていた地デジのポスターが、なんとももの哀しかったです。普段目に留めたこともないポスターなのに、こういう時だけ気になるとは皮肉なものですね。明日朝もし剥がされてたら、さらに切ない…
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    • 2009年04月23日 | 
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    伊東寿朗

    Author:伊東寿朗
    かつて『恋空』、『赤い糸』など、合計500万部以上のケータイ小説書籍化に携わり、現在は出版に限らず、ジャンルを超えた企画に取り組んでいる。著書に『ケータイ小説活字革命論 新世代へのマーケティング術』(角川SSコミュニケーションズ)など。一部では“伊東おんせん”の名で通っているが、伊東温泉と特別な関係があるわけではない。

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